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蝶々結び

ノブ




忘れたい


絶望色の世界に、笑いながら入って来た

君は

ほんとにまぶしかった



だからこそ

忘れたい



君は、ほんとに暖かくて

優しい人


そんな人を知ってしまったから

一人が寂しくて

耐えられなかった




愛しくて、しょうがなくて

だけど、あの太陽を傷付けていたことを

今でも後悔していて




君を忘れるということは

絶望の世界には、

『誰も入って来なかった』ということで

『あたしはずっと、一人だった』ということで





何度か、誰かが

ドアを叩いたけれど

あたしはいつも

ノブに手をかけたまま



君を思い出し、


失う事の痛みが疼く













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